前回読んだ位置に戻りますか?

この先、性的表現を含みます。高校生を含む18歳未満の閲覧は固くお断りしています。
あなたは18歳以上ですか?

ワカメっぽい🌇忍に助けられたけど、頭巾の下が爆イケすぎて息の根止まる


== ここから クソ雑導入RTA ==

 
 細かいことはよくわからんが、実習先でタソガレドキとその敵国にとってよろしくない、なんだかよくわからないけどヤバいことを見てしまったくのたま夢主!
 先方の悪殿(ワルトノ)に見つかりあわや切られる…!というところで、そのヤバヤバを見極めるために潜入していたタソガレドキ忍者(五条弾氏)に救われる!
 果たしてくのたま夢主は無事に学園へ帰りつけるのか、そしてこの目の前のどうにもお色気過多のタソガレドキ忍者は誰なのか?!?!(五条弾氏です)

== クソ雑導入RTA ここまで ==







 米俵のように肩に担がれて、木々を蹴ってそのタソガレドキの忍者は駆けていく。後ろからは追っ手の忍者が何人も同じように樹上を駆けて自分たちを追いかけてきており、舌を噛まないようにぐっと顎を噛み締めながら彼女は、その追ってくる忍者たちから目を逸らした。
 自分を担いでいる忍者がどういう魂胆で自分を連れて逃げているのかわからないが、追っ手のワルトノ城忍者に捕まってしまってはいよいよ自分の命はないだろう。
 確かに、自分一人の力ではあの大人数相手に逃げ切れるとは思わない。しかしでは、この自分を抱えている男には、逃げ仰る算段はあるのだろうか。

「あ、あの……」

 自分の下にいる、樹上を走る男にどうにか目線を向けて口を開いたが彼から返事はない。どうしたものか、と少し体を捻ったときにそのままガっと腰紐と袴を掴まれ、体を前に持っていかれる。

「息を吸って大きく」

 彼が短く言って、頭を抱えるように身ごろの中に抱き込まれる。彼はトっと軽い足取りで、切り立った崖からその下へ、体を放り出したところだった。

「ぎ、」

 内心、ぎぃえええええ〜〜〜〜!!!!であった。が、叫ばずに済んだのは、学園で上級生である潮江と食満の喧嘩に巻き込まれぎえぎえ叫んでいたところを「忍びともあろう者がいちいち叫ぶな馬鹿タレ!!」とドヤされてきたからだ。いやお前らの喧嘩に巻き込まれてるんだワ…。
 ともかく、彼女はすんでのところで悲鳴を飲み込み、ぐっと抱き込んできたタソガレドキ忍者の体にしがみついて息を吸った。
 彼は足先から崖下の川に着水し、ドボン、と水を割いていく音がする。彼に抱えられたまま彼女は流れのきつい川の流れに体を揉みくちゃにされ、喘ぐように口から息を、水泡を吐き出した。







 鼻先を擽るものがあって、むず痒くてそれを手で払う。それがまるで人の肌のように思えて、ここは生家の家だったろうか、とぼんやり目を開けた。

「目が覚めましたか」

 生家の小さい弟たちかと思ったものは、じっとこちらを覗き込んでいる男だった。彼女がばちり、と目を開けたのを見て取ると、彼は軽く言って身を起こす。
 鼻先を擽る柔らかいものの正体は、この男のうねった髪の先だったのか、と崩れた頭巾からはみ出た彼の髪を見て思った。

「ここは……」
「我々が川に落ちて逃げたことは覚えていらっしゃいますか?」
「あ、はい」

 そうだった、ぎえぎえ叫ぶのを我慢して大きく息を吸い込んで着水に備えたのに、結局流れに揉まれて水を飲んでしまったのだった。掠れた自分の声と喉に何が引っかかる感触に数度咽せると、目の前のタソガレドキ忍者が自分の懐から水筒を取り出して「よければ」と渡してくる。
 流石に、それを「わーい!ありがとうございま〜す」などと軽々と飲んではいけないことはわかっている。
 彼女のじっとりした騙されないぞ!のジト目…もとい警戒の目線に、目の前のタソガレドキ忍者は困り眉を持ち上げて、ほのかに笑った。
 
「毒などは入っていませんよ、私が先に飲んでみましょうか」

 彼が水筒の中身を煽るのを見て、彼女はそっと視線を周囲に巡らせた。周りは木々に囲まれた森で、今のところ自分たち以外に人の気配はない。彼女はケホ、とまた咳をした。
 目の前で水筒を振るタソガレドキ忍者の様子を伺い見る。

「…………いただきます」
「はい、どうぞ」

 小声で言った彼女にタソガレドキ忍者は、こくりと頷いて言った。水筒を受け取り、飲み口に何も付着していないかを確認する。
 中身は至って普通の水で、彼女はごくごくとそれを飲んでしまうと、目の前のタソガレドキ忍者に向き直った。

「ええと、タソガレドキさん」
「はい、私がどこの手の者かご存知なのですね」
「保健室に最近よく、タソガレドキさんの組頭さんがいらっしゃいますので、忍服が同じだな…と。
 違ってましたか?」
「いえ合っていますよ。いつもお世話になっております」
「あっ、こちらこそ」

 森の中でぼやぼやと呑気に頭を下げ合う。飲み終わった水筒をタソガレドキさんに帰すと、彼はそれを再び懐にしまいながら「さて」と言った。

「先ほどの城であなたが見たことを、教えていただいてもいいでしょうか。
 当件は、私の上司に報告の必要のある一件かとお見受けします」
「上司って、あの包帯の組頭さんですか?
 あの組頭さんって、何を食べたらあんなに背が高くなるんですか?」
「組頭にもご報告するかもしれませんが、まずは直属の上司ですね。背は、……。
 …………あの。あなた人の話の腰を折るってよく言われません?」
「言われます」

 特に一学年上の六年生からはよく頭をグリグリゴリゴリやられて「人の話を聞け」と怒られる。
 彼女としては疑問に思ったことをそのまま口に出しているだけなのだが、久々知辺りには「そのまま即時口から出すからだよ」などと言われる。お前は豆腐のことをすーぐに、口にも態度にも他人の口の中にも出すくせに。
 まあその辺はどうでもいいことなので、彼女は先ほどのワルトノ城で見たよくわからん内容のことを、なるべく細かく目の前のタソガレドキさんに話して聞かせた。
 彼は真剣な表情で彼女の話を聞くと、フムと頷いてから「少しここで待っていてください」と言って、立ち上がって森の奥へ入っていた。どこからか、鳥の鳴き声がする。
 春先と言えど、水に全身が浸かってそのまま濡れ鼠では、体が冷えてきた。くしょん、とくしゃみが出て、それに驚いたのか鳥のさえずりが止む。
 ややあって、森の奥から先ほどのタソガレドキさんが戻って来た。

「お待たせしました。情報のお礼に学園までお送りますので、こちらへ」
「え、あ。はい……」

 いいのかな……とは思ったが、戻ってきた彼がそう言って差し出した手を、言われるままに取る。
 ちなみによくない。雑渡と知らぬ仲ではない伊作はともかく、他の上級生たちには軽々と誘いに乗ったことを叱られる案件である。 
 そのタソガレドキ忍者は、彼女がもう一度くしゃみをして少し体を震わせたのを見ると、自分の頭巾を外した。ぱら、と彼女と同じく濡れた髪が広がり、落ちる。
 彼の髪は前髪と同じくうねり、水に濡れて少し首元の肌に張り付いていた。

「ずぶ濡れにさせたままで申し訳ありません。よければ、首にでも巻いてください」
「はあ…………」

 彼女が見たものは随分重要な情報だったのか、いやに親切である。言われるままに首に襟巻のように頭巾の布を巻き、「背負います」と言われてタソガレドキ忍者の背に乗る。
 問題児ばかりの一年は組担当の土井や、それこそよく保健室で見るタソガレドキ組頭よりも彼は小柄に見えたが、それでも乗せてもらった背中は十分に厚く、大きく思えた。

「少し速くしますから、落ちないように」

 彼が言って、ダっと森の中を駆けだす。びゅうびゅうと風を切って彼が森の中を走るのに、どうしてこのタソガレドキさんが頭巾を貸してくれたのかを、今更ながら思い至った。
 走る速度が速いので、その分風が体に当たってとても寒いのである。彼女は貸してもらった頭巾の中に顔を埋め、少しでも風を避けようと彼の背中に身を竦ませて張り付いた。
 遠くで、キンとかガンとか、何かがぶつかって叩かれるような音がする。実は近くに潜んでいた他の黒鷲隊の忍びと、ワルトノ城の忍びたちが一戦やり合っていたのだが、とぼけた彼女は知る由もないことである。
 このタソガレドキ忍者(五条弾氏)が学園までの帰り道を急ぐのも、背後の戦いに巻き込んでしまっては今の忍術学園との友好関係が崩れてしまう……という気遣いからであった。
 結局半時ほど彼は森の中を走り、日が傾きかけた頃にようやく学園に着いた。
 彼は勝手知ったる足取りで忍術学園の塀を乗り越えると、そのまま保健室まで彼女を負ぶって連れて行く。

「よく学園の間取りを御存知なのですね」
「まあ。仕事ですから」

 彼は軽い調子で言って、保健室前の廊下で彼女を背から下ろすと「では」と踵を返した。

「あ、待ってください。タソガレドキさん!」
「はい、何か」

 さっさと帰ろうとしていた彼は、彼女が呼び止める声に立ち止まり、振り向いた。風がざぁ、と吹いて彼のうねった髪をゆっくりと揺らす。傾きかけた日が彼の髪を薄く透かして、光っていた。

「あ、ありがとうございました」
「いえ、仕事ですので」
「で、でも……! あの場で助けてくださったのは、あなたです」

 彼女はそう言い、もう一度「ありがとうございました」と言って頭を下げる。目の前のタソガレドキ忍者は、少し虚をつかれたような顔をして、もう一度「いえ」と小さく言ってから踵を返して、庭を走っていった。
 侵入者を追いかけていく小松田の叫びが聞こえる。

「あ、……返すの忘れてた」

 彼女はふと、自分の首に巻いたままであった頭巾の存在を思い出して、呟いた。
 同じ年のくのたまは少ないので、普段は忍たま達の授業や訓練に混ぜてもらうことも多いが、先ほどのタソガレドキ忍者は既にプロということもあり、なんだか大人びた雰囲気の人であった。

「また、会えるかな」

 彼女は借りたままだった頭巾を手に取り、もう一度彼が去っていった学園の庭先を見た。
 名前も聞かなかった。次に会ったら、聞けるだろうか。
 そんなことを考えながら、大きなくしゃみをして廊下でぼんやりとしていたので、彼女は薬草摘みから帰ってきた伊作に発見されるまでそこでボケボケしており、最終的にはこっぴどく、風邪をひいたのであった。
 








この後風邪を引いたって聞いた五条さんがちょっとなんか罪悪感を持ってしまって組頭にお見舞い預けようとして断られたり、自分の頭巾をまだ持ってる夢主さんを見てハワ…したり、名前聞かれて教えたら駄目なのに流れで教えてしまって組頭にアレアレ~?ってニヨニヨ言われて押都さんに溜息吐かれるゴジョー氏がいたり…っていうクソ甘ユメショが読みたいんですけど、どこに行けばありますか??






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